急行2号ワールド

いろいろします。

2chに晒したらタイトルについて考えさせられた話

名前を変えた。
Ender's war〜亡国王子の復讐譚〜の。


2chには文芸書籍サロンというものがある。
そこには小説投稿サイト「小説家になろう」についてのスレッド(トークの場)もわんさかある。


その中でもひときわ惹かれたのがこのスレッドだ。
「小説家になろう 底辺作者が集うスレ」。


底辺作者って何ぞやと思った方に説明すると、
小説家になろうに投稿した作品にはポイントが付く。
このポイントは作品をお気に入り登録されたり、文章力を評価されたりして加算されていくもの。


なのだが。


このポイントが限りなく低い作品および作者は「底辺作者」と一部では呼ばれているのだ。


ちなみに私も底辺作者である。
ここは包み隠しても無駄なあがきなのでカミングアウトする。
私は底辺作者である。


話を戻そう。


件の「底辺作者が集うスレ」はその名のとおり底辺作者たちが集うスレなのであるが、匿名性の高い2chで敢えて自分の作品を晒す「自晒し」がたまーに行われている。
自分が投稿している作品ページのURLと、批評してほしい点を添えてスレッドに書き込みするのだ。
そう、この自晒しとは、批評目当てに行われているものである。


それでだ。
私も自晒しをした。
Ender's war〜亡国王子の復讐譚〜について。


そこで(いい意味で)こっぴどく言われたのが「英字タイトルはないわ」のような旨のコメントである。


まじかー。
まじかー英字だめかー。

 


私はあらためて小説のタイトルについて考える機会を設けた。


まず投稿先である小説家になろうの人気ランキングを見る。
なるほど「○○が××した」「○○は××したい」のような、その小説で主人公か取るべき行動や目標についてわかりやすいタイトルが軒並み並んでいる。


ここで自分がつけたタイトルを振り返ってみる。


「Ender's war」


そりゃわからんわ。作品の主旨がわからんわ。


そこで改題しようと考える。
Twitterのフォロワーさんからアドバイスをいただき、


「Ender's war〜亡国王子の復讐譚〜」


に改題した。
これなら「王子の復讐劇である」ということが、このタイトルを見た人に伝わりやすいハズ。っていうか伝わる気しかしない。このタイトルでほかに何が伝わるっていうんだ?亡国王子の復讐劇であることしか伝わらないだろう!

 


私は改題したうえで再度2chの底辺作者が集うスレで自晒しを行った。


「前よりマシになったけどでも英字はない」


またこれである。
このような旨のコメントが募ったのである。

 


ちょっと待ってくれ。
なんかおかしいぞ。
復讐劇であることは十二分に伝わるはず!なのに何が問題なんだ!

 


私は再再度タイトルについて考えた。


まず何がいけないのか?
何がフックしない(見た人の心に引っかからない)のか?
何かしら問題があるはずだ。

 


その後、またも小説家になろうのランキングや新着作品をザーっと眺めてみる。
「これはフックしないだろう」というものに注目しながら。
たぶんそこにはEnder's war〜亡国王子の復讐譚〜との共通点があるはず。だってEnder's war〜亡国王子の復讐譚〜はおそらく多くの小説家になろうユーザーの心にフックしていないのだから。


すると、なんかわかってきたかもしれない!


たとえば「エンダーズ・ウォー」だと、これは間違いなくフックしない。
ウォーって言うけど何のウォーなのかがさっぱりユーザーに伝わらないからだ。
これがもしも「ドラゴンとドラゴンの大戦争!」とかだったら(そんな内容じゃないけど)ちょっとはフックしていたはずである。少なくともドラゴンといったファンタジー要素が好きな人はチェックしていたに違いない。


さらにだが、きっと「Ender's war」だけでもフックしない。
これは小説家になろう云々ではなく、私がたとえば本屋をぶらぶらしながら暇つぶしに小説の背表紙を片っ端から見ていたとして、英字タイトルだと間違いなく手に取らないからである。


逆に、本屋という場所だと「エンダーズ・ウォー」というタイトルなら私は手に取って立ち読みしてみるだろう。サラっとしているタイトルだから。
そして仮に「Ender's war〜亡国王子の復讐譚〜」というタイトルの本が店頭に並んでいたとしても、なんかサラっとしていないから手に取らない。
書店において英字タイトルはサラっとしていないのである。


それに、それにだ。
英字タイトルの場合、目にする人に「一度和訳する」という余計な段階を踏ませてしまうため、ここで立ち去ってしまう人は多いのだろう。
なぜこれに今まで気付かなかったんだろう?
また、この「目にする人に余計な段階を踏ませてしまう」現象は、文中に矢鱈むつかしい言葉を用いた際にも引き起こる。
(「矢鱈」を「やたら」と読めない人は以外に多いし、「むつかしい」を自分の脳内で「難しい」に置き換える時間を面倒だと考えてしまう人もいるだろう。私がそうだ。上記の文を面倒と思わずに受け入れてスラスラ読めてしまう人に私は渾身の拍手を贈りたい。)

 


以上を踏まえ、私は、
Ender's war〜亡国王子の復讐譚〜

あなたの命のいただきかた〜亡国王子の復讐譚〜
に変更した。


日本語。バッチリ日本語。
しかもちゃんと復讐劇だということを伝えるネーミングは依然としている(助けてくれたフォロワーさんありがとう)。

 


だがさらに問題は発生した。


私は上記のタイトル「あなたの命のいただきかた〜亡国王子の復讐譚〜」を、2chの文芸書籍サロンの、その名も「タイトルとあらすじを晒すスレ」に書き込んでみた。
いや、問題はそれ以前にTwitterでも発芽していた。


「なんで復讐劇なのに謙譲語なのか?」


というクエスチョンである。
つまり、主人公は仇討ちのために復讐するのだが、ではなぜ「あなた」なんて呼び方を使っているのか?ということである。

 


これに私はこう答えざるを得ない。

 


すいませんそれ言っちゃうとネタバレなんです。


と。


疑問はごもっともであるし、なんなら「おまえの命の喰らいかた」のほうが作品として強そうだしカッコいい。
だがそうじゃないのである。でも書いててソッチのほうがよかったような気がしなくもないが、やはりそうではない。


これに関しては「読んで待ってて!!!!」としか言えないのである。
まだその展開まで書き進めていないのだが(2017/09/08現在)必ず明らかにすることを誓う。

 


以上、タイトルを変えた話でした。

ただし今後またタイトルを変える可能性もある、かもしれない。

あなたの命のいただきかた〜亡国王子の復讐譚〜