急行2号ワールド

いろいろします。

悪いことじゃないよクラファンは。~正しいクラウドファンディングのありかたって?~

 

クラウドファンディングの主催者(プロジェクト発案者)に批判が集中すると、主催者、ひいてはその応援者(あえて支援者ではなく応援者と呼びます)が「こんなに批判が集まると、これから先クラウドファンディングを主催する人が減ってしまう」と考える傾向にあることが、くだんの出産クラウドファンディングの一連の流れを見ていて理解できました。

 

だがちょっと待ってほしいです。

 

「これから先クラウドファンディングを主催する人が減ってしまう」と懸念しているのは、具体的に言うと、「これから先、自分と同じようなクラウドファンディングを主催する人が減ってしまう」、ですよね。

ところが上記のような発言をしているかたがたは、あたかもクラウドファンディングという資金調達法そのものを指しているように見受けられました。

(詳細を知りたいかたは、出産クラウドファンディング、またそれを扱っているブログ記事について調べてみるといいかもしれません。)

 

なので今回の記事を設けました。

ブログですので、これはあくまでも私個人的な考えです。

 

 

1.クラウドファンディングは悪いことじゃない

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まず大前提から。

 クラウドファンディング(以下クラファン)主催者に批判が集まるのは、そのクラファンプロジェクトへの批判が集まっているということです。

理由は個々さまざまなものが挙げられるでしょう。自己中心的なプロジェクトであったり、支援者にじゅうぶんなリターンが望めないとするものであったり。

ですので、批判と受け取られるメッセージを発信している人は、クラファンという資金調達の方法じたいを批判したいのではなく、クラファン主催者(プロジェクト発案者)を批判したいのです。

よってクラファンのシステムには、なんら悪いことは含まれていません。

 

 

2.クラファン主催者に批判が集まると「クラファンは悪いことだと思われてしまう」と考える人がいる

 

ではなぜクラファン主催者に批判が集まると、主催者や応援者は「クラファンが悪いことだと思われてしまう」と考えるのか。

それはですね、きっと本来のクラファンのありかたを知らないのではないかと思うのですよ。

 

どういうことかと思われたかたにご説明します。といっても先述したとおり、以下は私の考えです。

 

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まず、クラファンは株、みたいなものですね。

支援者は株主になります(もちろん厳密に言うと違いますよ)。

株主になったからには、なんらかの優待を受けてしかるべきです。

ここが、クラファンのありかたについて大きな誤解を生んでいるのではないでしょうか。

 

次に、リターンについて。

一般的に、企業の株主になると、株主優待として商品券や商品そのものが企業側から贈呈されます。これがクラファンにおけるリターンにあたります。

いいですか。

商品券や商品そのもの、です。

株主は株という代金で優待を買っているのです。

 

これをクラファンに当てはめますと……

たとえば私が実際に支援したことのある自主製作映画のクラファンで言いますと、

・作品を収録したDVD

・上映会のチケット

・作品で使用した脚本

・作品に関連するグッズ

などが支援者にリターンされてしかるべきなのです。

 

だってお金でリターンを買うのですからね。

寄付や募金ではないのです。というか今の時代、募金だってティッシュペーパーやお菓子などをリターンとして配ってるところもあります。(24時間テレビ中にイオンで募金するともらえた。)

 

これが本来のクラファンのありかたです。

 

もう少しわかりやすく説明しますと、支援額に応じて、その支援額で本来店頭で買えたはずの何かの商品と同等のものがリターンされてしかるべきなのです。

中には、支援額以上のものがリターンされてくることもあります。上記で挙げた自主製作映画の脚本なんかは、私にとって支援額以上の品物でした。

 

そしてもうひとつ。

リターンを贈るに際し、どれだけ時間がかかってもオーケーです。

支援者はなにも「お金を振り込んで一週間以内にリターンしろ」なんて横暴なことは言いません。

どんなに時間、月日が経ってもよいから、支援額と同等のものをリターンしてね、と思っています。

言い換えれば「ていねいなリターンをしてね」です。支援者の1円はとても重いです。てきとうにこしらえたリターン品はいりません。

 

長くなりましたが、あるべきクラファンのありかたとは以上ではないかと考えます。

 

 

3.たかが批判でクラファン自体の存在意義は失われない

 

 私が今回言いたいのはこれです。

たかが批判で「あ、自分が構想中のクラファン、開催するのやめよっかな」なんて考える人はいません。

 

もう一度言います。

どこかのクラファン主催者に集中したたかが批判で「あ、自分が構想中のクラファン、開催するのやめよっかな」なんて考える人はいません。

いませんから。

 

なぜならば、本当にクラファンでお金を集めたい、というかたがたはそのプロジェクトに並々ならぬ熱い想いを込めているかたたちばかりだから、です。

それこそ「批判来ようが来まいが関係ないわ!」くらいの鉄壁の熱情です。

 

なので心配することはないんじゃないかなと思いますよ。

もちろん中止する人はいるかもしれませんが、本当にお金に困ってたらクラファン、押し通しますよね。

 

 

4.批判をシャットアウトしないでほしい

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もうひとつ言いたいのがこちら。

これはクラファン関係なく言いたいのですが、自分ないし身内に向けられた批判はシャットしないでほしいです。

 

理由はシンプルです。

 

ホントもったいないです、それ。

 

だって、批判とは、どこかの誰かがわざわざご自分の時間を割いてメッセージを送ってくれた意見なんですよ。

私が書いている創作物では「魔法を使ったら寿命が縮む」ということを書いてますが、それじゃないですけど、生きてたら寿命って縮むんですよ。時間として。

 

どこかの誰かの時間が自分のために使われた。

これってすごい、尊いことだと思うのですが、違うんでしょうか。

 

あ、もちろん「死ね」だの「殺す」だの下品なメッセージはスルーしてよいです。そこまで拾い上げていると、こんどは自分の時間がもったいないです。というかそれは批判ではない。ただの悪口。

 

 

5.とにかく批判はスルーせず、耳を傾けてほしい。クラファンにまつわることならなおさら。

 

これま書いてきたように、クラファンというものは他人の金銭が絡む事案です。他人の金銭が絡むプロジェクトへ向けられた批判をシャットアウトしてしまうのって、ひとつの案件を率いるプロジェクトリーダーとしてどうなの、と思ってしまいます。たとえそれがひとりで立ち上げたプロジェクト(クラファン)でも、です。

またプロジェクトリーダー(クラファン主催者)に近しいかたがたなら尚更、リーダーにかわって耳を傾けてあげましょう。

一番理想的なのは、受けた批判に対しさらにコメントし、批判者と主催者で意見を研ぎ澄まし、プロジェクト(クラファン)をよりよいものにする、だと思われます。

 

 

6.自分がこれまでに支援したクラファンとそのリターン

 

 最後に、私がこれまで支援したクラファンの一例です。なにかのヒントになれば幸い。

 

・自主製作映画(1)

リターン: 作品収録DVD、脚本、関連グッズ(Tシャツや缶バッジなど)

・自主製作映画(2)

リターン:作品収録DVD、支援者のみの上映会チケット、活動報告

・里子支援プロジェクト

リターン:冊子による定期的な活動報告

 

などです。

里子支援プロジェクトの活動報告リターンについては、数ページにわたり、子どもたちの写真やイベントの開催風景、今後の計画について報告されました。印刷代、ばかにならないんじゃないかな、とも思ったのですが、そうしたていねいな活動報告も支援者には必要なのかもと思います。